【NATURAL LIFE】雪の記憶 #23
地中で植物の根が絡まり合い共存するするように、自然と人も絡まりあい共存していくためには。里山の保全活動を行うナチュラリストの目線で見た、自然にまつわるコラムです。
昨年は全然雪がなく人間的には過ごしやすい冬だった。
今年はどうやらとても冬らしい冬。3年前の大雪まではいっていないかな。と思いながら過ごした 1 月。
まだまだ冬の2月のはじまり。
子供の頃の雪の記憶
子供の頃は雪が好きで、雪が降れば外で遊んで雪だるまをつくったり、屋根から落ちた雪山でソリをしたりスキーをしたり、かまくらをつくったり、ツララを食べたり(今となっては汚い)雪でおままごとしたりとそれはもう忙しいシーズンだった。
当たり前に冬はやってきて冬を味あわせてくれた子供の頃の雪の記憶。
女子は赤いやつ、男子は青いやつ。
道路だってツルツルテンテンになったって助走をつけてスケート風に滑っていたし、畑の斜面では肥料が入った袋をおしりに敷いて滑っていた。
この袋がよく滑る。
ようするにどこでも遊べていた。
野外=遊び場。という風に子供の頃は遊びの天才だったのではないかと錯覚すらしている。
よって、子供の頃は冬を嫌いになる理由なんてひとつもなく冬を大いに感じて過ごした幼少期の記憶。
冬らしい冬
今年は昨年とうってかわってどかんどかんと雪が降った。
さすがに結構積もった。家の中から『あぁ〜冬っぽいな』と感じながら雪かきをしなければなとこたつから重い腰を上げる。 子供の頃には考えられなかった腰の重さである。
目の前には屋根に積もった雪が迫っている。
3 年前我が家にはカーポートがなく、家から車を出すのに相当な苦労をしたため、大雪の終わった春にカーポートを新設した。
写真 4(カーポートのために生垣をこわした)
150cmの積雪に耐えられるようにした。
そして準備万端で迎えた2019年はなんと雪が降らなかったのであった。
雪なし!!
冬の散歩
とうとう屋根雪が 120cmを超えてきた。
あと 30cm耐えられる。
予報を見るとまだまだ降り積もる予報のため夫が意を決して屋根の雪降ろしへと外へでた。
私の腰の重さは半端ないが、一度腰を上げれば冬の凛とした空気を感じ『気持ちいいな』となる単純な私なのですが、 夫が屋根の雪を降ろしているのを横目に散歩へと出かける。
屋根で雪下ろしする夫。
近所を徘徊。
近所の江戸村の景色、絵になる。
湯涌の温泉街。
散歩が終わって家へ戻ると夫が屋根から降りていて、山の方へ歩いていった。
どうやら溝が詰まっていて水が流れておらず雪が溶けないとのことで、溝のつまりをスノーシューを履いてとりにでかけたようだ。
お疲れ様です!
働きものである。
家の中の幸せ度
家に入ると寒がりの猫たちが仲良くストーブにあたっている。
姉妹猫、ほっこりする眺め。
冬は寒いし、子供の頃のような雪との接し方を今はできないけどやっぱり冬は冬でいいなぁと思う。
家の中で過ごす時間も多くなるし、家のことの見直しができる気がしている。 もう少しこうしたら使い勝手がいいんではないか?と模様替えをしたりと割と忙しい家時間。
いつまでたっても家具の配置に完璧はないなぁと思うけど少しづつアップデートしていく楽しさがある。
友人の花屋(イブー)へ行って花瓶を新調したりチューリップを買ったりとなかなか楽しんでいる大人な冬も悪くない。
イブー店内。
イブーお花のあるところ。
それではまた3月に。
3月かー!春ですね。ららら〜
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執筆者プロフィール
加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。
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