問題点は改善点〈今月のエクササイズ:胸郭を広げる①〉|田嶋弘和のBC本気塾 #19
さまざまなスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行うスポーツトレーナー、田嶋先生による熱のこもった〈スポーツ論〉を連載する【BC本気塾】。スポーツの技術的な理論はもちろん、その心構えや姿勢からは、スポーツに限らず日常生活にも学ぶことが多く隠されています。
チームがあれば、問題点のひとつやふたつは必ずあるものです。
問題点があるのは、やはり良くないことです。小さなことでも放置していると、大きなトラブルに発展する恐れがあります。
問題点を指摘されると、責任を感じたり恥ずかしくなったりするものです。
監督やコーチに叱られ、自分を責め自己嫌悪に陥り、落ち込むこともあるかもしれません。
それがチームのキャプテンだと、余計に嘆いてしまいます。
しかし、こういうときこそ発想の転換です。
いつもお伝えしているとおり「つらいことも苦しいことも楽しむ」ことに変換しましょう。
つまり「問題点」を「改善点」に変換し、問題点に嘆くのではなく、改善点が見つかったと喜ぶと良いのです。
問題点が見つかったことで改善点が見つり、チーム力はアップします。
しっかり改善できるように取り組めば、現状より確実にい良い状態になるはずです。
後手になればなるほど問題点は悪化して、トラブルは大きくなり、取り返しのつかない事態を招きます。
問題点が見つかったから終わりではなく、そこからなるべく早く改善することを目指しましょう。
同じ問題が起こらないように、中途半端にはせず、きちんと改善し完了させることが大切です。
今日のエクササイズ:胸郭を広げるエクササイズ
上半身と下半身をうまく連動させるためのエクササイズを紹介します。
1.膝を浮かさないように内転筋で閉じ、骨盤を安定させます。
2.骨盤が動かないように、胸郭を広げます。20回×3セットが目標です。
◯心と身体を鍛える【BC本気塾】
執筆者プロフィール
田嶋弘和
日本古来の身体文化を伝承するなかで、日本人にしかできない身体の合理的な使い方の実践を通じて心と身体の調和、心身の健全な発達を促進し、競技力向上、障害予防を考慮し、スポーツ選手を支える『SCC北陸』代表。プロ野球選手をはじめ、子供から社会人にまで様々なスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行なっている。金沢学院大学硬式野球部専属トレーナーも務める。
SCC北陸
ストレングス&コンディショニングクラブ
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