身に付ける〈今月のエクササイズ:開脚上肢拳上〉|田嶋弘和のBC本気塾 #21
さまざまなスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行うスポーツトレーナー、田嶋先生による熱のこもった〈スポーツ論〉を連載する【BC本気塾】。スポーツの技術的な理論はもちろん、その心構えや姿勢からは、スポーツに限らず日常生活にも学ぶことが多く隠されています。
いろんな情報を知っている方がいますよね。
情報をたくさん知っていれば知っているほど、世の中のことも分かるし、人生の選択も上手くできるのではないでしょうか。
本、新聞、雑誌、テレビ、インターネット、人との会話…。現代社会では、じつにいろんな情報に触れるものです。
しかし不思議なことに、必要なものはしっかり身につきますが、自分に不必要なものはすぐに忘れてしまいます。
脳はたくさん覚えるほど、頭の中が整理されるといわれています。
頭には「取捨選択」と「整理整頓」のふたつの能力が備わっているからだそうです。
情報を得たときに脳が「これは重要だ」と感じた情報はしっかり覚えることができ、逆に「これは必要ない、無駄だ」と感じた情報は忘れてしまうわけです。
そして、脳の素晴らしいことは、電子機器と違い、使えば使うほど鍛えられるということです。
機能の向上には限界がないといわれています。
だからこそ幼少期から正しい知識を得て、それを身に付ける作業が必要なのです。
スポーツにおいては正しい身体の使いかた、身体の繋がり、身体の構造を身に付けることが大切です。
私が主催する「BC本気塾」の塾生、「コンディショニングクラブ」メンバーの皆さんは、小学校低学年の頃から、そのような「身に付ける作業」を行っています。
それは、スポーツに活かすためだけではなく、人生において素晴らしい日々を送るための土台づくりにもなっているのです。
今日のエクササイズ:開脚上肢拳上エクササイズ
股関節周辺の柔軟性をアップするためのエクササイズを紹介します。
1.骨盤をしっかり起こし、背筋を伸ばし姿勢を正します。横隔膜と骨盤底筋の連動を考慮して、腹腔表層筋の力みを取り除いていきます。
◯心と身体を鍛える【BC本気塾】
執筆者プロフィール
田嶋弘和
日本古来の身体文化を伝承するなかで、日本人にしかできない身体の合理的な使い方の実践を通じて心と身体の調和、心身の健全な発達を促進し、競技力向上、障害予防を考慮し、スポーツ選手を支える『SCC北陸』代表。プロ野球選手をはじめ、子供から社会人にまで様々なスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行なっている。金沢学院大学硬式野球部専属トレーナーも務める。
SCC北陸
ストレングス&コンディショニングクラブ
石川県加賀市山代温泉南町27-19
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