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【NATURAL LIFE】⑭家での過ごし方

自然と人の共生を考える【NATURAL LIFE】
地中で植物の根が絡まり合い共存するするように、自然と人も絡まりあい共存していくためには。里山の保全活動を行うナチュラリストの目線で見た、自然にまつわるコラムです。

この時期 1 週間もすると、木々たちは青々と葉をつけ一気に山は緑となる。

そんな5月のはじまり。

 

家まわりを見直す

家の植え込みの植物たちの手入れの仕方が分からずずっとモヤモヤしていて、元庭師の父へ来てもらいレクチャーを受け、言われたとおりにやってみる。綺麗さっぱりしてなんだかうれしい。

 


ツツジのつぼみ。かわいい。

 

屋根につっかえてなんだか窮屈そうな棕櫚(シュロ)を見て父が「昔は棕櫚の葉でハエタタキ作っとってんぞ」と言うもんだから、作りたい欲がムクムクとわいてとりあえず言われたとおりにしてみる。

 


窮屈そうな棕櫚の木。

 

まず、棕櫚葉を洗う。棕櫚の茎?部分がものすごく丈夫で『こりゃ、ハエタタキになるわ』と思いながら葉を割いていった。

 

立派な取っ手。とっても頑丈。

 


とりあえず裂いてみる。

 

知人が自宅で使っているハエタタキの写真を送ってくれた。もちろん棕櫚で作ったやつ。

 


編み込んである。

 

特に我が家にハエが多いわけでもなんでもないのだが、ただ、作りたくて作っている。でも楽しい。

山のめぐみで作業時間

夫が山椒の木を採ってきてくれた。
ずーっと山椒のすりこぎが欲しくて多分10年位ボヤいていたが、とうとう念願がかなった。

 


山椒の木。

 

なぜ山椒の木が良いかというと、山椒の木自体に解毒作用があり、擦った木の粒子が冷蔵庫のない時代に食あたりを防いでいたといわれている。今の時代は冷蔵庫があるのでなんでもいいのかもしれないが、握り具合は最高だと思っている。なんでもすり鉢をつかうのが好きな私は、とりあえず、大・中・小と作ってみる。

 


ミニすりこぎ。

 

先っぽを丸く小刀で削っていき(私は最終的にサンダーを使う)風通しのいい日陰で1年くらい乾かして完成。

 


削る。

 

1年後が楽しみである。

家の中では

家にいる時間が増えたことで、普段やらない裁縫にとうとう手を出してみた。と、いってもミシンはないので手縫いでクッションカバーを作るぐらい。朝起きて今日なにしようかな?と考えることができるのがなんだか幸せ。

 


猫のメバル。

 


とりあえずひとつ作って満足。

 

いつもの朝食は6時頃だが休日は8時くらいになるので、なんだか昼ごはんの時間にはあまりお腹が減らず、そのまま夜ごはんとなることが多い。
よって、16時くらいから夜ごはんとなり明るいうちからの晩酌時間を楽しんでいる。なんとまあ、贅沢な時間の使い方。
普段は0時に寝て5時30分に起きるという生活だったが、今は21 時に寝て朝5時に起きるという生活を送っている。

 

明るい時間から少しのつまみとハイボール。

 

コロナウイルスの一件で、私は自分の時間の使い方と今までの私の心の余裕というものを見返している。
見つめなおすというよりは振り返り的な感じなのだが。
振り返るなかで、何事にも合理性を求めすぎていたなあと感じている。
私は今、昔の道具や生活スタイルに憧れを抱いている。手仕事として色々なものを作ってみたりしたいなと思う。
昔の道具は棕櫚のハエタタキにしろ、とても理にかなっているし、もし、今何かがおきても普通に暮らせる。
そんな生活を目指したいな。

 

それではまた 6 月に。

 

 

 

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執筆者プロフィール

加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。

HP:Rootive
ツイッター:@rootive_forest
インスタグラム:@rootive
フェイスブック:@rootive.kanazawa

 

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