自らやってみる〈今月のエクササイズ：丹田ゴロン〉｜田嶋弘和のBC本気塾 #33
さまざまなスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行うスポーツトレーナー、田嶋先生による熱のこもった〈スポーツ論〉を連載する【BC本気塾】。スポーツの技術的な理論はもちろん、その心構えや姿勢からは、スポーツに限らず日常生活にも学ぶことが多く隠されています。
よく「山を見て感動する」「山に登って感動する」という表現を使いますよね。
しかし、同じ「感動」を得ることでも、見た感動と登った感動では、まったく別物だと思います。
スポーツでも、見る感動と実際にプレイして得る感動では、まったく種類が違います。コンサートでもステージに立って演奏している人を見て感動することと、自らがステージに自分で立って演奏して得る感動はまったく別物です。同じ感動でも、見える景色が違うと、得るものもまるで違うものなのです。
「人生が変わる人」というのは、山を見るだけでなく、登ってみる人、つまり実際に自分でやってみる人だと思います。
やる側にならないと見えないものがあるからこそ、やってみて初めて本当の意味で理解できて身に付くものです。
見ているだけ、聞いているだけでは、やっぱり、見てるだけ、聞いているだけなんです。
いつも選手たちには、学び得たものは、受け身の状態でインプットするだけではなく、チームに還元、野球教室などで子供たちに伝えること、つまりアウトプットすることが大切だと伝えています。伝えることの難しさ、指導することの大変さを理解して、身に付けることの重要性が分かるのではないかと思います。
見るだけ、聞くだけではなく、実際に自分でやってみることが大切なのです。
今日のエクササイズ：丹田ゴロン
１.体育座りになります。
２.体の中心（丹田）を意識しながら後ろにゴロンと倒れます。
３.また体の中心（丹田）を意識しながら元の位置に戻ります。いかに脱力できるかがポイントです。
◯心と身体を鍛える【BC本気塾】
執筆者プロフィール
田嶋弘和
日本古来の身体文化を伝承するなかで、日本人にしかできない身体の合理的な使い方の実践を通じて心と身体の調和、心身の健全な発達を促進し、競技力向上、障害予防を考慮し、スポーツ選手を支える『SCC北陸』代表。プロ野球選手をはじめ、子供から社会人にまで様々なスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行なっている。金沢学院大学硬式野球部専属トレーナーも務める。
SCC北陸
ストレングス&コンディショニングクラブ
石川県加賀市山代温泉南町27-19
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