煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

卒業制作でDTM!集大成となる作曲にチャレンジ|Funa先生の音楽室 #18

ここは金沢市内にある隠れ家的音楽スタジオ「MAM」。音楽クリエイターFunaの作業部屋であり、DTM(デスクトップミュージック=パソコンで作曲すること)の教室も開かれているクリエイターの交流の場です。今日もまた「音楽の手作り」を楽しむ人が遊びにやってきました。

 

Funa先生(以下Funa):今回は前回と同じく、僕が講師を勤めている金沢科学技術大学校からお届けします。ゲストはもう間もなく卒業となる2年生の瀧本零生さんです。よろしくお願いします。

 

瀧本零生さん(以下敬称略):よろしくお願いします。

「歌ってみた」にハマったのがきっかけ。

Funa:瀧本さんが在籍している映像音響学科は、その名のとおり映像と音に関することが学べる学科ということで、映像への関心が高い人と音楽への関心が高い人が混在しているのですが、瀧本さんは明らかに音楽よりですよね。

 

瀧本:はい。音楽が好きで、この学校に入学する前からDTMを始めていました。

 

Funa:入学前からやってたんですね!いつからですか?

 

瀧本:高校2年生の頃です。現在、学校でも使用されているDTMソフトCUBASE(注1)を購入しました。

(注1)…キューベースと読む。パソコンで作曲するためのソフト。

 

Funa:自分が元々持ってたソフトと同じものが進学先の学校でも使われていたのはよかったですね!はじめるきっかけは何だったんですか?

 

瀧本:小学生の頃から歌うことが好きで「歌ってみた」の文化(注2)にハマったんです。そこから少しづつDTMについて知っていくことになります。

(注2)…既存曲の歌をカバーしてSNSや動画サイトに投稿すること。歌の録音やカラオケの制作にDTM技術が必要となる。

 

Funa:「歌ってみた」がきっかけだったんですね!

 

瀧本:はい。好きだった歌い手さんがDTMができる人で、歌のレコーディングや編集を他人に依頼せず、全部自分自身でやっていたんです。

 

Funa:なるほど。その影響を受けたわけだ。

 

瀧本:しかも、その方は既存曲のカバーだけでなく、オリジナル曲も作っていたので、自分もそういったことができるようになりたい!と思いました。

 

Funa:それで作曲に目覚めたんですね。

 

瀧本:高校生になってからまずはパソコンを購入して、少しづつDTMに必要なものを揃えていきました。

 

Funa:始めた当初の気持ちはどうでした?

 

瀧本:いざ、触ってみると難しくて。ソフトの使い方はもちろん、元々、楽器ができたわけでもなかったので、覚えなければいけないことがたくさんあり大変でした(笑)。

 

Funa:楽器が弾けなくても作曲を楽しめるのがDTMの良いところではありますが、確かに何か楽器経験があった方がスタートは有利かもしれませんね。

 

瀧本:思ったより大変だぞと思い、せっかく機材を買い揃えたのにしばらく放置してしまいました…。

 

Funa:いきなりつまづいちゃったと(笑)。でも、今はしっかりDTMやってますよね。再びチャレンジしたのは何かきっかけがあったんですか?

 

瀧本:具体的な何かがあったわけではありませんが、高校3年生の中頃、いい加減自分がやりたいことにちゃんと向き合わないとなーと思ったのがきっかけです。

 

Funa:その想いが進路を決めることに繋がるのかな?

 

瀧本:そうです。DTMが学べる学校だったということが大きな決め手となりました。

卒業制作プレゼンテーションに向けて。

 

Funa:実際に入学してみてどうでしたか?

 

瀧本:1年生の頃は楽譜の基礎や音響のことなど、僕の思っていたDTMの勉強とは違う授業も多くて少し戸惑いました。その後、2年生になってからFuna先生の授業が始まるのですが、そのとき「自分がやりたいことはコレだ!」と思いました。

 

Funa:そんな風に思ってくれていたんですね。それはありがとう!

 

 

瀧本:もちろん、その他の授業もDTMと無関係ではなく、いろんな知識が得られたので良かったです。この学校に入学した大きな目的の一つが「とにかく音楽が作れるようになりたい」だったので、それが実現できて嬉しいです。

 

Funa:瀧本さんの作る曲はなかなか良いクオリティだと思いますよ!作った作品はどこかで公開したりしているのですか?

 

瀧本:実はFuna先生の授業が始まってから作った曲を2曲だけこっそりYouTubeにアップしています。まだまだ自信がなくて、大きくアピールできるほどではないのですが。

 

Funa:そうなんですね。では、いつか自信を持って発信できる曲ができるといいですね。焦らず楽しみながらチャレンジしてみてください。

 

瀧本:現在、卒業制作として1曲作っているので、それも完成したらアップしたいなと思っています。公開済みの2曲よりはレベルが上がったかなと思うのですが…。

 

Funa:いいですね!完成が楽しみです。卒業制作といえば、毎年恒例の卒業生が卒業制作を発表するイベント「映像音響学科 卒業制作プレゼンテーション」が2月23日にあります。

 

瀧本:はい。そこに間に合うよう制作がんばります。

 

 

KIST金沢科学技術大学校 映像音響学科 卒業作品プレゼンテーション 2023

日時:2023年2月23日(木祝)10:00-16:30

場所:石川県女性センター ホール(石川県金沢市三社町1-44)

入場:無料

URL:https://www.kist.ac.jp

■瀧本零生 ’s 音楽室

■使用DTM機材

OS : Windows

DAWソフト : steinberg / CUBASE PRO 12

オーディオインターフェイス : steinberg / UR22mkII

オーディオインターフェイス : audient / iD4mkII

MIDIキーボード : NOVATION / Launchkey49

スピーカー : YAMAHA / MSP5 studio

ヘッドホン : beyerdynamic / DT700PRO

ヘッドホン : AKG / K712 PRO

ヘッドホン : SONY / MDR-CD900ST

イヤホン : Astell&Kern / Billie Jean

マイク : AKG / C214

ギター : YAMAHA / PACIFICA212

■ホームページ

Kist 金沢科学技術大学校

 

 

☞ この連載のバックナンバー

 

公式HP:MAM – music and more-
Instagram:@funa_music_and_more
Twitter:@funa_man
YouTube:音楽クリエイターFunaのDTMチャンネル

RECOMMEND ARTICLEおすすめの記事

WHAT’S NEW新着記事