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健康は必要?不健康も必要?|裕子の艶言葉 #53

酒も入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。今日のお言葉は…?

 

20代の頃の女性同士の会話と言えば恋愛や仕事の話が中心ですが、35歳を過ぎた辺りから会話の内容はもっぱら健康についての事ばかり。

 

疲れが抜けない、健康診断で引っかかった、食欲が無い(または、めちゃくちゃ食べてしまう)、白髪が増えた、生理が重い、台風来ると頭痛がする、目の周りがピクピクする、寝ていると足がつる、なんだか鬱っぽく落ち込む、イライラが止まらない…と言った多岐にわたるお悩み合戦。それにはこの食材が良いらしい、この運動が良いらしい、この神社へ行くと運気が上がるらしいといった解決策も話題に上がります。

 

とくに我々業界はお酒が付きもの。二日酔い対策や、実際に二日酔いになった時の解決法は常にみんなが模索。スポーツドリンクを飲むと良いらしい、白湯が良いらしい、出汁を飲め、むしろ肉を食えなど、色んな二日酔いの治し方が飛び交っております。(ちなみにあたしの特効薬は梅干し、梅肉エキスなど。気になる方は@yu_columnのストーリーをご覧ください)

 

昨年出逢った食事療法により血液検査の数値も体重の数値もグン!と健康に戻ったあたしの所には、毎日のようにそういう相談が舞い込んできます。その度に限られた知識と経験の中で出来る限りのアドバイスはしますが、本当に健康になりたい人は、ふむふむとメモを取ったり勧めた食材をすぐにポチったりして実行します(継続できているかは別として)。

 

しかし、いくらアドバイスしても「そうなんですね。それはそうと、身体のココが痛くて〜そうなると精神も病んで〜」と、アドバイスはバンバン聞き流し、ドンドン自分の不調の話を続ける方も。どうやら世の中には、心身が健康では無い方が都合が良い人もいるようです。不健康なことによって、かまってもらえる、気にかけてもらえる、心が荒んで病んでいる事をアピールして優しくしてもらえる。そして、ただ話を聞いてもらって自分が受け入れられたと感じることにより気持ち良くなる。体調不良も引き換えに、優しさを求める。

 

それは言わば自傷行為と同じ。リストカットをして包帯グルグル巻きにして「どうしたの?」と心配されたい思春期の頃と同じです。

 

ちなみに持論ですが、不特定多数の方(もしくはそういう相手が常に居ないとダメな方)と恋愛関係を持ち、満たされずに更に次々と大人の関係を続ける方の行為も自傷行為と同じだと感じております。それを声高らかに自慢げにするのは、リストカットの包帯と同じ。妊娠の可能性のある女性には、とくに気をつけて欲しいです。

 

「不健康が必要な人もいる」

 

それを知ってから、そう言う方には余計なアドバイスはしなくなりました。うんうん、とただ寄り添って話を聴いて差し上げるのが大正解なのです。ただ、なにせこちらは関西育ちの両親に育て上げられたスーパーせっかち。じっくり話を聴いて寄り添うだけでは不満で、カウンセラーに向いていないことが発覚。結局ホステスを継続している、サービス精神の塊です♪

 

相談しておいてアドバイスを実行する気が無いのならば、適度に聞き流してそれなりの距離を取るのがこちらの対策。本気で健康を取り戻して、老後を過ごしたい人とだけ向き合いたいと思います。もちろん、お店にご来店くださる方のお話はいくらでも聴かせていただきますよ♡

 

 

艶小噺

前回の艶小噺から引き続き、旅のご報告。ドイツはベルリン、チェコのプラハに続いて今回はワインの聖地、フランス。パリ〜ブルゴーニュも行ってまいりました。

 

ワイン、バゲット、エッフェル塔、ワイン、凱旋門、葡萄畑、エスカルゴ、ワイン、メトロ、ワイン、ワイン、のTHEフランスの旅。少女の頃から憧れていた素晴らしい世界が、全身を包んで満たしてくれました。

 

飛行機や新幹線のストライキ、と言うヨーロッパの洗礼はくらいましたが、どちらもシートがグレードアップと言うラッキー。転んでもタダでは起きないのがあたし流。

 

 

 

 

 

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