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【爆裂地方都市】第5話:さよならするのはつらいけど

僕らのローカルシティポップ【爆裂地方都市】
爆裂地方都市・金沢の地から、ホコリにまみれた名曲から知られざる新曲までを掘り起こす!石引のカレーマスター・モカさんがカレーの合間にしたためた〈俺だけのディスカバリー〉がここに。

 

最初に、志村!今死んだら芸能人全員集合する告別式のも追悼イベントもできないじゃないか!死を受け入れたとしても、気持ちの持って行き場を無くしています。

 

 

僕がコロナに対してあれこれ書いても居酒屋で野球やサッカーの監督気取りで采配をするようなもんなので何の参考にもなりません。なので陽気にやろう。笑い飛ばそう。ロックダウンは恋の街。オーバーシュートだかイナズマシュートだかスカイラブハリケーンだか知らないけど今回の騒動で色々用語を覚えましたね。あとスーパースプレッダーって分かります?感染拡大に拍車をかける人物という意味らしいです。

 

さて、新型コロナポイズンで行きたいとこも行けないこんな世の中ということでJO-HOUSEも3月からテイクアウト解禁!高尾台店はジャワカレーや自宅de本格チャイセット、石引店はジャワカレー、本日のカレー、本日のお弁当、鶏肉唐揚げ弁当など取り揃えております。家に炊いたご飯がある方は各メニューご飯抜きもできますしタッパー持参なら¥50割引いたします。カレールウを持ち帰って自宅でパスタやカレーうどん、リゾット、カレー鍋などにしている名アレンジャーの方もいらっしゃるという報告も受けています。また大量テイクアウトやオードブルの盛り合わせなども事前に連絡をいただけたら対応いたします。詳しくはTwitterInstagramをチェッキングしてみてください。もしくは076-222-5960までお電話ください。よろしくお願い致します。

 

 

冒頭からプロモーション記事で失礼しました。

 

いやしかし、まさかこんなことになるなんて。まさに「誰を怨めばいいのでございましょうか。歌っているうちは幸せなのでしょうか。頑張りましょう、と言えないのがとても残念です。心が痛みます。」最近そんな歌詞が脳内で流れてきます。

 

 

コロナウィルスの最新情報・最新状況も日を追うごとにどんどん最悪方面に更新されていって偶然か意図的か分からんけどオリンピックの延期が決まった途端に東京の感染者が爆増。2月29日の安倍首相の記者会見のとき「今から2週間程度、国内の感染拡大を防止するためにあらゆる手を尽くすべきと判断しました」と発言したときには本当にあらゆる手を尽くしてオリンピック強行開催するために無理矢理にでも安全宣言をしてメディア総動員でオリンピックムードを演出して盛り上がるんだろうな〜とタカをくくっていたけど完全に間違いでした。

 

今は「自分が感染しないようにする」から「他人に感染させないようにする」という段階になってきています。僕らのような飲食店も濃厚接触をする機会を作って感染の可能性を増やしている側でライブハウスと同じく目の敵にされても仕方がないという扱いになってきてると思うとゾッとしますが、企業から給料やボーナスをもらってるサラリーマンと違って後ろ盾のない個人事業主なので現状を認識しつつも最善を尽くして営業を続けるしかないのです。それでもどんなに頑張って美味しいものを作っても素敵な雰囲気の店内にしてもニューヨークやミラノみたいになればジ・エンド!こうなったらお金の価値がゼロの世界になって金持ちも貧乏もホリエモンも平等になれば!と思いきやそんな事態が起きたら体力のない僕は最初に死ぬなぁ…

 

こういう時こそ国の親分が最初からビシっと「こういう事態だしガマンしてくれ!その代わり金のことは心配するな!ワシが全部ケツ持っちゃる!」くらい言ってくれたら少しは不安が取れて納得したのにね。「この1〜2週間、あと2週間!」って逆に借金取りに脅されてる人の返済みたいなこと言うし、今まで散々「オオカミが来たぞ〜」って騙し続けてきたから本当にオオカミが来てもみんな信じませんよね。「オオカミが来たぞ〜」ってビビらせるのはいいとしてオオカミから身を守るためのレンガの家で過ごす費用は各自負担になりそうで恐ろしいです。

 

それでも東京や大都市と比べて地方はまだ幸か不幸か差し迫った危機感が薄いですよね。ウィルスの伝染の経路と音楽やファッションなどの流行が東京から地方へ伝わる経路って似てるのでしょうか。ってことは流行遅れって素晴らしい。新型コロナウィルスは都会派も田舎者も差別しないけど、東京のヒップな流行やルールを地方に導入しても通じないってことがあるように東京の人と田舎の人のウィルスに対する感覚は違うというのはしゃあないです。石川県民・金沢市民はこういう有事でも前田利家イズムでお出かけ散財している印象、でも北陸新幹線の利用率が前年より45%減らしいので観光地は大打撃だろうなぁ。うちの店も追いコンや送別会すべてキャンセルになったけど常連さんや友人知人の応援来店とテイクアウトで3月しのぎました。感謝です。

 

お隣の富山県も立山連峰と散居村システムに守られてるせいか感染者ゼロだったけど遂に出ました。
僕の故郷鳥取県(&島根県)は現時点でまだゼロ。2000年の鳥取県西部地震は阪神・淡路大震災とは規模がほぼ同じでありながら死者ゼロだったのは人口が密集していない地域であったことが大きな理由だったそうです。現代の人間が平和に生活していくのって鳥取県くらいの規模がいちばんちょどいいのではないでしょうか。でも、これから地方出身で東京在住の学生たちとかが都会で流行ってるお土産を持参して地元に帰ってきて全国に散らばるんだろうな〜明日は我が身が感染者。全国の飲食店の、個人事業主の、フリーランスの皆さん!何とか乗り越えましょうね。

 

最後に志村…!全国のいい歳こいたおっちゃんおばちゃんたちが純粋な少年少女の姿に若返って「志村〜!うしろうしろ!(三途の河が)」って泣きながら叫んでるぞ!

 

 

 

◯僕らのローカルシティポップ【爆裂地方都市】

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執筆者プロフィール

モカ
学生街のブラッスリー『JO-HOUSE 石引』2代目カレーマスター/私設公民館『じょーの箱』大家さん。もうすぐ若者ぶらずにおっさんの武器も使えるいちばん旬なとき、さみしさは昔よりも現実味おびてきたね…でも明日はくるSweet Sweet 43 Blues。

URL:JO-HOUSEホームページ
ツイッター:@MoCurry
フェイスブック:@モカ ジョーハウス
インスタグラム:@mocurry

 

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