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Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第60回:5年ぶりに台湾へ

金沢市出身のキーボーディスト/プロデューサー・Kan Sanoが綴るエッセイ。新世代のトラックメーカーとして支持されるアーティストの音楽的ライフを覗いてみよう!

 

10月にorigami SAI in TAIPEIを開催することになった。2019年に初めて行って以来5年ぶりの台湾。あれからもう5年も経ったなんて本当に信じられない、としか言いようがないくらいやっぱり信じられない。当時のコラムがウェブに残っていないか探してみたらあった!「観ずる日々」の第2回がまるまる台湾について書いてあった。

 

【観ずる日々】第2回:森とニョロニョロと下水湯

 

読んでたら色々思い出して笑ってしまった。この頃は随分と頑張ってコラムを書いていたのだなあと感心したと同時に、最近の適当さをちょっと反省した。というか「観ずる日々」ももうすぐ5年になるのか。先のコラムは冒頭から「自分の文章が一向に好きになれないが、とにかく書かないことには何も始まらない。」と書き始めているが、この感覚は今もまったく何も変わっていない。文章を書いて何かを伝える、表現するということについて相変わらず苦手意識があるし、もしかしたらこの5年間自分はほとんど成長していないのかもしれない…。険しい道のり過ぎる。

 

実は2020年にも台湾に行く計画があったのだがコロナで中止になってしまった。あの年は他にも海外公演の計画が数本あったが、コロナですべて白紙になった。これからどんどん海外でもやって行こうぜってタイミングだったから結構落ち込んだし、出鼻をくじかれた感じだった。

 

その後コロナが終息してからはライブ活動を一年ほど休んでいたので、結果的に5年も空いてしまった。人生は思い通りに進まないものだなあと思う。それでもまた台湾に行けるのは本当に嬉しい。またあの夜市で同じ雑炊を食べたい。下水湯はせいや君とかに食べてもらおう。

 

5年ぶりの台湾は5年ぶりの海外でもある。パスポートが切れていたので申請し直した。東京都にはパスポートを申請できるパスポートセンターがたった4ヶ所しかない。どこも基本かなり混むし、特に新宿や有楽町などは数時間待つことも多いらしい。僕はとにかく人混みが苦手なので、念入りに調べた結果、立川パスポートセンターの平日の営業開始時間に狙いを定めた。いざ行ってみるとなんと待ち時間はおよそ1分で済んだ。達成感が凄かった。

 

9月、10月は久々にライブ月間だ。しっかり体調を整えて、万全な状態で台湾の雑炊と再会したい。

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