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【NATURAL LIFE】自ら採り、自ら捌き、食するコト。#01

ジビエ。

Wikipediaによると狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣である。

主にフランス料理での用語。主に畜産との対比として使われる。狩猟肉。と記載されている。

 

イノシシや鹿の獣害が深刻化するなか、罠猟や狩猟の資格をとる若者が目立つようになってきた。私も興味がある分野だ。

 

周りにも資格保持者が増えてきた。そのなかのひとりである私の友人は、鉄砲の免許を取得している。猟をして自ら捌き、調理する。そして感謝をして「いただきます」をしている。

 

その行為に対し、ガヤガヤと言う人たちがいる。

「かわいそう」。ふむ。

じゃあ、あなたは肉を食べないのか?私は知っています。食べているというコトを。

 

何年か前に猟師さんを取材する機会があった。その方もモヤモヤした思いを持っていた。かわいそうって何?捌くところさえ見えていなければ肉を食べられるのか?焼肉屋に行けば「おいし〜い」スーパーに行けば景色かのように陳列されているお肉たちを何の躊躇もなくカゴに入れる。家に帰り調理して食べる。それなのに批判はする。「信じられない、かわいそう」。

 

何が良くて何が悪いということではない。もっと広い目、大げさかもしれないが地球規模で見ることはできないだろうか。そもそも、人の仕事を批判することができるのだろうか?

 

※こちらの記事は、2017年1月末発行の『BonNo』vol.66に掲載されたものです。

 

 

◯自然と人の共生を考える【NATURAL LIFE】

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執筆者プロフィール

加藤麻美(Rootive 代表)
森と生きるために木を利用し、地球に暮らす人に安心と癒しを提供する『Rootive(ルーティヴ)』代表。里山の保全活動や里山の資源を使ったイベント運営など、多彩な活動を展開。自然が大好きで、特に山をこよなく愛している。

HP:Rootive
ツイッター:@rootive_forest
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フェイスブック:@rootive.kanazawa

 

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