本番で力を発揮できる人〈今月のエクササイズ：縦伸び②〉｜田嶋弘和のBC本気塾 #24
さまざまなスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行うスポーツトレーナー、田嶋先生による熱のこもった〈スポーツ論〉を連載する【BC本気塾】。スポーツの技術的な理論はもちろん、その心構えや姿勢からは、スポーツに限らず日常生活にも学ぶことが多く隠されています。
本番で力を発揮できる人とできない人がいるのはなぜでしょうか。
肝心なときに差がついてしまうのはなぜでしょうか。
私は、この差は「人から見えないところをどれだけきっちりやってきたか」だと思います。
挨拶、整理整頓、靴を揃える、掃除、エクササイズ、姿勢、呼吸、心、中心、謙虚、丁寧。
こういったことに心を込め、想いを込め、愛を込め、魂を込めてきたかどうかが、肝心なときに大きな差となって現れます。
見えないところに時間・エネルギーを費やした人は、見えるところだけを一生懸命頑張った人に比べ、想像を超える力を出せるものです。一流といわれる人たちは、技術はもちろん、見えないところにも計り知れないエネルギーを込めていると思います。
正直言って地味な作業なので、途中で投げ出したり、真剣に取り組まなかったりで「こんなことやっていて良い結果が出るのだろうか」と思う人がほとんどです。しかし、見えないところにエネルギーを込めることは、人生において最も重要なことだと切に思います。
分からない人には分からないし、誰かに褒めてもらいたいわけでもなく、そこを直接評価の対象にしているわけではありません。
しかし、見えないところを大事にするからこそ、目に見えるところに変化が現れるわけです。
見えないところを重じている選手たちを見ていると、驚くほど変わっていきます。必ず良い結果に繋がり、また周りの人に大きな影響を与え、後世に引き継がれていくのです。
人の心を動かすのは、見えないところなのです。
今日のエクササイズ：縦伸びエクササイズ PART２
体の中心から手足にエネルギーが伝わり、重心を意識できるようになり、リラックスすることができます。
１.手首を90度にして手のひらを真横に向ける。
２.真っ直ぐ力まずに身体を伸ばす。腹式呼吸で行うのがポイント。
◯心と身体を鍛える【BC本気塾】
執筆者プロフィール
田嶋弘和
日本古来の身体文化を伝承するなかで、日本人にしかできない身体の合理的な使い方の実践を通じて心と身体の調和、心身の健全な発達を促進し、競技力向上、障害予防を考慮し、スポーツ選手を支える『SCC北陸』代表。プロ野球選手をはじめ、子供から社会人にまで様々なスポーツ選手のコンディショニング指導、アドバイスを行なっている。金沢学院大学硬式野球部専属トレーナーも務める。
SCC北陸
ストレングス&コンディショニングクラブ
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